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RAW現像に必要なもの|カメラ設定〜編集環境まで一式ガイド(初心者〜中級者)

海
目次

はじめに:RAW現像に必要なものは5カテゴリ

RAW現像に必要なものは、次の5つに分けると迷いません。

  1. 撮影設定(RAWが活きる撮り方)
  2. SDカード(撮影の安定・連写・動画)
  3. カードリーダー(取り込み時間=編集時間を削る)
  4. 外付けSSD(保存と作業の快適さ)
  5. クラウド+PC(バックアップと編集環境)

この順で揃えると、無駄買いしにくいです。


撮影設定:RAW現像がラクになるカメラ側の準備

RAWは後から調整できますが、後から修正しにくい失敗があります。撮影側でこれだけは押さえましょう。

  • 白飛びを避ける(ハイライト優先):RAW現像でも白飛びは戻りにくい
  • WB(ホワイトバランス)は“極端に外さない”:後補正は可能だが手間が増える
  • RAW+JPEG:すぐ共有したい人は便利(容量は増える)

カメラ設定画面

SDカードの選び方:書き込み速度は「V30/V60/V90」と「UHS」を見る

まず結論:あなたの撮影タイプで必要なSDは変わる

  • 旅行・日常スナップ中心 → V30(UHS-IでもOK)が多い
  • 連写が多い・高画素・RAW+連写 → UHS-II+V60以上が安心
  • 4K/8K動画もやる → V60/V90を検討

Video Speed Class(V30/V60/V90)はSD Associationが定義しており、V60/V90はUHS-II以上のモードで使われる旨が説明されています。
またUHS(UHS-I/II/III)のバス速度の整理も、SD AssociationのFAQに明記があります。

補足:書き込み速度について

表記最低持続書き込み速度(保証)向いているケース(例)メモ
V3030 MB/s写真中心/4Kの標準的な記録/連写が多くない迷ったらまずここ。コスパ良いことが多い
V6060 MB/s連写多め/高ビットレート動画/書き込み詰まりを減らしたいUHS-II/III対応の機器側だと活かしやすい
V9090 MB/s8Kや非常に高ビットレート/プロ寄り運用/安定最優先価格も上がるので「必要な人だけ」

※SD Associationの説明では、V60/V90はUHS-II/IIIの製品ファミリーで使われる(=カメラやカードリーダー側の対応が重要)とされています。

SDカード比較表(選べる根拠)

目的目安の規格向いている人ありがちな失敗
写真中心(連写少)UHS-I + V30初心者〜中級の多く安いカードでエラー・相性
連写・高画素RAWUHS-II + V60動体・運動会・鳥UHS-II非対応カメラで宝の持ち腐れ
動画込み(高ビットレート)UHS-II + V60/V904K/8Kを安定運用V表記を見ずにコマ落ち

用途別おすすめ(SDカード:具体提案)

  • 初心者の“失敗しにくい1枚”:128GB / UHS-I / V30(信頼性重視のメーカー品)
  • 連写や高画素に強い:128GB or 256GB / UHS-II / V60
  • 動画もガッツリ:256GB / UHS-II / V90(予算が許せば)

✅ チェック:カメラ本体がUHS-II非対応なら、まずはUHS-Iでも十分なことが多いです(“必要十分”が正解)。


カードリーダーの選び方:取り込みが遅いとRAW現像は続かない

RAWは「撮る→PCへ移す」が頻繁です。ここが遅いと、作業が億劫になります。

選ぶ基準(ボトルネックを潰す)

  • SDがUHS-IIなら リーダーもUHS-II対応
  • 接続は USB-Cが扱いやすい
  • ノートPCなら 直挿し型、デスクなら ケーブル型が便利

用途別おすすめ(カードリーダー:おすすめの選び方)

  • 最小構成(まず困らない):USB-C / UHS-I対応
  • 時短優先:USB-C / UHS-II対応(UHS-II運用なら優先投資)
  • 多メディア運用:SD+microSD+CFexpress等にも対応する複合型(必要な人だけ)

外付けSSDの選び方:RAWの置き場所で“快適さ”が決まる

RAW現像は、写真を何千枚も扱います。保存先をテキトーにすると、すぐ破綻します。

注意

SSDはSDカード・カードリーダーと比べて値段が割と高いので個人的には優先度低です。

おすすめの置き場所(失敗しにくい)

  • PC内蔵SSD:現像ソフト、カタログ、キャッシュ(速度最優先)
  • 外付けSSD:RAW本体(容量と持ち運び)
  • クラウド:バックアップ(オフサイト)

外付けSSD比較表(選べる根拠)

タイプ接続の目安向く人注意点
標準ポータブルSSDUSB-C(USB 3.x系)ほとんどの人発熱・ケーブル品質で速度低下
耐衝撃モデルUSB-C持ち運び多い少し高いが安心
超高速(TB系/NVMeケース)Thunderbolt等大量RAWを高速編集PC側ポートが対応必須

用途別おすすめ(外付けSSD:具体提案)

  • まずの鉄板:1TB〜2TBのポータブルSSD(USB-C)
  • 出先が多い:耐衝撃・防滴寄りモデル
  • 速度最優先:高速インターフェース対応モデル(対応PC前提)

クラウドの使い方:同期=バックアップではない(ここ超重要)

クラウドは便利ですが、同期は“同じ状態にする”だけなので、誤削除が同期されることもあります。
だから「復元手段」があるサービス運用が重要です。

OneDrive

  1. Version history(バージョン履歴)で、ファイルを以前の版に戻せます(公式案内あり)。
  2. さらに 一定期間内の変更をまとめて過去の状態に戻す(ロールバック) 機能も案内されています。ただし Microsoft 365加入者向け等の条件が付きます。

Apple(iCloud)
Appleサポートの案内どおり、iCloud上で削除したファイルを 「最近削除した項目」等から復元できる仕組みがあります(復元できる期間が決まっている点に注意)。

Google Drive
Trash(ゴミ箱)から復元できます。さらにヘルプに、一定期間を過ぎると完全削除されることが明記されています。
→ つまり「ゴミ箱がある=安心」ではなく、期限内に戻せる前提で使うのが重要です。

用途別おすすめ(クラウド運用:具体提案)

  • 個人(まずは安全に):外付けSSD+クラウド(写真フォルダをバックアップ対象に)
  • 家族・複数端末:共有フォルダ+復元機能(誤削除対策)
  • 仕事:権限管理+バージョン管理+二段階認証(運用ルール込み)

PCの選び方:RAW現像が快適な“最低ライン”を決める

RAW現像は「画像処理」なのでPC性能が効きます。特に効くのは メモリ(RAM)とSSD、次にCPU、場合によりGPUです。

公式要件の見方(信用担保)

  • Lightroom Classicのシステム要件では、推奨RAMが16GB以上などが明記されています。
  • Capture Oneも推奨としてRAM 16GB以上、SSD推奨、4+コアCPUなどを示しています。

PCの用途別おすすめ(具体提案)

  • 初心者〜中級の現実解(コスパ)
    • RAM:16GB(余裕あれば32GB)
    • ストレージ:内蔵SSD 512GB以上(カタログ用に余白)

高画素RAW・AIノイズ除去も快適に

  • RAM:32GB
  • GPU:対応ソフトで恩恵がある構成(条件は各ソフトの案内を確認)
  • 持ち出し前提(ノート)
    • USB-Cポート充実+外付けSSD運用がしやすい構成

一次情報:容量試算(RAW何枚で何GB?)

ここは“机上の空論”だと役に立ちにくいので、自分のRAWサイズで試算できる形にします。

まず自分のRAW1枚の容量を測る(超簡単)

  1. いつもの設定でRAWを10枚撮る
  2. PCで10枚の合計サイズを見る
  3. 1枚平均 = 合計 ÷ 10

目安の計算式(この式だけ覚えればOK)

  • 必要容量(GB) ≒ 1枚の平均MB × 枚数 ÷ 1024

試算例(あなたが自分の数値に置き換えるだけ)

  • 1枚30MBで2,000枚撮る → 30×2000÷1024 ≒ 約58.6GB
  • 1枚55MBで2,000枚 → 55×2000÷1024 ≒ 約107.4GB

旅行1回で数十GBは普通に起こります。だから外付けSSDは「1TB以上」が現実的になりやすい、という根拠になります。


速度チェック(取り込み時間)を自分で実測する手順

私はあなたの環境で実測はできないので、代わりに誰でも再現できる測り方を置きます(これが一番信用されます)。

実測手順(3分でできる)

  1. SDにRAWを200〜500枚程度入れた状態にする
  2. カードリーダー経由でPCへコピー
  3. 開始〜完了までの時間を計測
  4. 実効速度(MB/s)= 総データ量(MB) ÷ 秒数

この結果で「UHS-II対応リーダーにしたら何分短縮するか」を数字で判断できます。


フォルダ構成・命名:迷子にならない整理術

初心者がハマるのが「どこに何があるか分からない」。最初にルール化しましょう。

おすすめフォルダ構成(例)

  • Photos/2025/2025-12-29_渋谷イルミ/RAW/
  • Photos/2025/2025-12-29_渋谷イルミ/JPEG_export/

意外と日付のみだと中身を見つけるのに手間取ることがあります。

失敗例と対策(よくある“事故”)

  • 安い無名SDで突然読めない → 信頼できるメーカー・複数枚運用
  • 同期=バックアップと思い、誤削除が全端末に反映 → 复元(Version history / Recently Deleted / Trash)を前提に運用
  • PCが重くて編集が苦痛 → RAM不足・HDD運用が原因のことが多い(SSD+16GB以上から)

まず揃える買い物リスト(優先度順)

最低限(これでRAW現像が回り始める)

  1. SDカード(用途に合う規格)
  2. カードリーダー(SDに合わせる)
  3. 外付けSSD(1TB〜)
  4. クラウド(復元手段がある運用)
  5. PC(現状で試し、限界で更新)

迷ったらこのセット(初心者〜中級の“失敗しにくい一式”)

  • SD:128GB / V30(写真中心)
  • リーダー:USB-C(将来UHS-IIにするならUHS-II対応)
  • SSD:1TBポータブル(USB-C)
  • クラウド:復元機能を確認してバックアップ運用
  • PC:RAM16GB+内蔵SSD(推奨要件のライン)

外部リンク(公式・一次ソース)


FAQ(よくある質問)

Q1. RAW現像に「必須」のものは結局なに?

最低限は RAW現像ソフト+保存先(SSD)+バックアップ(クラウド/別ドライブ)です。SDやリーダーは撮影・取り込みの効率に直結します。

Q2. SDカードはV30で十分?

写真中心で連写が少なければ十分なことが多いです。ただし動画や連写ならV60/V90を検討。Video Speed ClassはSD Associationの定義が基準です。SD Association

Q3. UHS-IとUHS-IIはどう選ぶ?

カメラとカードリーダーが対応して初めて活きます。UHSのバス速度の説明はSD AssociationのFAQが参考になります。

Q4. 外付けSSDは1TBで足りる?

容量試算(RAW平均MB×枚数)で判断できます。旅行やイベントが多いなら2TBのほうが安心なケースもあります。

Q5. クラウドは同期してれば安心?

同期=バックアップではありません。復元手段(OneDriveのVersion history、iCloudのRecently Deleted、Google DriveのTrashなど)を前提に設計しましょう。

Q6. PCはどのくらい必要?

目安として、Lightroom ClassicやCapture Oneの推奨要件はRAM16GB以上などを示しています。まずはこのラインを下回らないのが安全です。

Q7. 取り込みが遅いのはSDのせい?

SD・リーダー・PCポートのどれかがボトルネックです。記事の「実測手順」で実効速度を出すと原因が特定できます。


まとめ

RAW現像は「ソフトを入れる」だけではなく、撮影設定→取り込み→保存→編集→バックアップの“一式”で完成します。
この記事の用途別おすすめと比較表、容量試算・速度実測の手順を使えば、あなたの撮影スタイルに合う最小構成が決められるはずです。

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この記事を書いた人

風景写真の人。ゲームとバレーボールも好き。

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